トリエンナーレの作品

2006年09月07日

こころの花
前の日の真夜中、蜘蛛の巣に引っかかりながらさまよい、見つけたけど真っ暗でなにも見えなかった作品です。
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▲菊池歩(日本)Ayumi Kikuchi
こころの花−あの頃へFlowers of our minds ? precious moments(作品番号:58)
中平集落の美しいブナ林に、集落の人々とつくった2万本を超えるビーズの花が静かに咲く。森にたたずみ、そこに流れる時間や内なる響きに耳を澄ませてみよう。越後妻有、里山、大地、日本のこころを表現する。
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確か3万本って言ってたっけなぁ?とにかくすごい数のビーズの花畑。圧巻です。
花畑の小道ができています。
木漏れ日を受けてビーズがきらきら光っています。

山から下りると地元のおばちゃん達がお野菜を売ってました。らっきょうみたいな薬味と、豆を買わせてもらいました。ビーズの花を作ったのは作家さんとこの地区の住人のこのおばちゃん達。制作秘話をちょっとだけ聞きました。一人10本以上は作ってるんだって。作品を一緒に作ることで、達成感が生まれているみたいでした。「花を持っていかれちゃうのよー、出来たときはもっと沢山あったのにぃ」と残念がってましたが、その反面嬉しそうでもありました。一本でみればただのビーズの花なのに、持っていかせる魅力出てしまったんでしょうね。

2606fuku01.jpgさて、山を登る時に見つけた沸き清水!山を下りる時に汲んでみました。すごい暑いのに、水はすごい冷たい!!甘くておいしい。すぅーと喉を通ります。
ここのが一番おいしかったかも。



福竹ハウス
福竹さん。通信教育のベネッセの社長、福竹總一郎。
この人がディレクションした廃校はギャラリーとして作品が集まっています。
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いやなんかこの人、どんな人なんだろう?
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この方、四国の直島という島を買い上げてベネッセアイランドと命名し、島自体を美術館として経営しているんです。
経営×アート、
日本ではうまく行ってないんです。美術館は赤字経営で悲鳴を上げてますし、作家は食うのに困ってますし、見る側も文化的に成長したい。
そこにメスを入れている人ではあります。成功するか成功しないかはわからないけれど。。。
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そして今回のトリエンナーレから助成をしているみたいです。
住民の間では、次のトリエンナーレから国からの助成金は減るけれど、福竹さんがスポンサーになって続けていけるんじゃないかと期待してる部分がありました。
でも福竹さん、お金をあげてるばかりじゃない。お金を得る知識を教えてあげてるらしい。
それがネーミングライツ。
福岡のヤフードームのように、「夢の家」をwillcomが買い上げて、「willcom夢の家」になったりした。
まっそれだけじゃどうにもならないこともあるけれど。

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ちなみにこれ、モーターオイルで作られてる色!

銀座にあっても不思議じゃない現代アートなんだけど、
近くに里山があるギャラリーは素敵だなとは思うけど。でもどうなんだろう?
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一つ一つの作品はとても美しかったりするけれど、
作品と里山が分離してる感じがした。


繭の家
繭って触ったことなかったんです。
教科書に載ってるのを見ただけで知ってると思ってたんです。

松代エリアでは昔養蚕産業が栄えていたそうです。
でも時代の流れで廃れていってしまった。
その知識を次ぎの世代に残そうと、この繭の家が作られたそうです。
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繭の家の2Fに上がると真っ暗な部屋の中、繭玉が浮かんでいます。
▲古巻和芳 + 夜フ工房(日本)Kazufusa Komaki  + Nocturnal Studio
繭の家−養蚕プロジェクトCocoon house − Sericulture project(作品番号:209)
かつては養蚕の里だった蓬平。今回、住民の協力により、十数年ぶりに蚕を育て、その繭を素材に集落のジオラマなどを制作する。昔、養蚕農家だった古民家は、集落の記憶を物語る場として再生される。協賛 キリンビール株式会社 松下電器産業株式会社
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光が差し込んで繭が入り込んできたようです。
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右側を見ると繭が入った小箱があつまって光っています。
その手前には大きな木の箱。開けてみると白い光が溢れてその中にも繭玉がありました。

そしてゾクゾクしたのがこれ。
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奥に小箱があります。それを開いてのぞくと、この村一帯のジオラマが作られています。正確に作られてあるそうで、木の一本一本の数まで一緒だそうです。光っている繭はこの村の家々。
この繭の家のお爺さんは亡くなってしまったそうですが、お爺さんがこの村を天国から見ているような状況を作りだした作品でした。
死んでしまったお爺さん。お爺さんがやっていた繭を生産するという伝統文化。伝統文化を次ぎに伝えたい。そんな感情が一気にわき上がってしまうのでした。
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1Fへ下りると繭がいっぱい。触ってみると中でゴロゴロ蚕の存在がわかります。
この家に入って来たとき、蚕の乾燥に失敗したとかで独特の臭いがありました。臭いんですけど、こういう臭さなんだぁーって、やっぱり教科書に載ってないことばかりです。
子供が繭玉で遊んでいました。
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そしてこの作品を作った方が色々と詳しく教えてくれます。
麦茶とおやつのメロンを出してもらって食べながら、和気藹々と。
このふれあいが良いなぁ。


嫁ぐ
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この村に嫁いできた女性を題材に作品を作られた方がいました。
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茅葺き屋根の2Fに上るとまさに茅葺きだらけの屋根裏部屋。
屋根裏部屋がこんなになってるとは知らなかった。


山と空
2609yaman01.jpgさらに上って高原に行きます。
場所は松代の芝峠温泉。


ここには山と空の風景を使った作品がありました。
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▲フランシスコ・インファンテ(ロシア)Francisco Infante
視点 Point of View(作品番号:211)設置されたカメラのレンズを通し、眼前のスクリーンを透かして自然を見る。吊り下げられた小さな正方形からなるスクリーンは、透過して見える稜線や木々の梢の境界線をなぞるように彩色されている。

途中、熟年夫婦が2人して写真を撮ってるところは、なんだかいいなぁーと思わせる光景だったなぁ。

2609yaman04.jpgこれ、クッキーにチョコがコーティングしてあるお菓子の寄せ集め、それの巨大化。



木のデコボコ
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木のデコボコデッキがありました。
▲石松丈佳(日本)Takeyoshi Ishimatsu
田野倉環境感知器
TANOKURA Kankyokantiki(作品番号:207)環境感知器とは、環境の変化や特質を視覚化する装置である。雪のかさを軽減するための融雪池と、雪により倒壊した小学校に、その特質を見い出した彼らはそれを環境感知器において可視させる。

2610woodd02.jpg真ん中には池。金魚がいます。そこに浮いているのはここの地区で作られている伝統的な狐。

この木はかなり大きい木をここに持ってきて、組んでから、ここの場所で削りだしたものです。
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かなりデコボコしてますが、なんだか体にフィットします。日干しになってしまうので退散。
でも夕暮れはいい感じだろうなぁ。
住民が自然にここに集まってくるような場所になってる感じです。


力を写し取る
やられたーって思いました。すばらしいと思いました。

フロッタージュって知ってますか?
写しとるんですけど、この作品では物の上に紙を置いてデコボコを生かして下の物を写し取って行くんです。
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▲酒百宏一(日本)Koichi Sakao
ライフ・ワーク + みどりの部屋プロジェクト
Life Works + Green Room Project(作品番号:206)自然と向き合ってきた、雪国の暮らしのなかにある家に残された生活の痕跡と、四季を通して集めた葉っぱを色鉛筆で写し取る。これらのフロッタージュを壁に貼り、緑に覆われた部屋をつくる。協賛 ホルベイン工業株式会社

写真だとわからないかと思うんですが、本物そっくり。写し取っている時点でモチーフを切り取ってるので、また本物とは違った作品になってます。
写し取っているものは、この一体の村にある古いもの。その古さが良い色を醸しだし、良い窪みがあるんです。
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ここの村長さん。自慢げに説明してくれます。
「ここも見違えるように人が来てくれるようになったなぁー」と一言。こへび隊の方と話しています。

2Fにあがると緑の部屋。
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ここは村民の方々が描いた葉っぱのフロッタージュで埋め尽くされた部屋です。
扉を開けるとここの村民の人達の手形があらわれます。
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そしてここでは訪れた私たちも葉っぱのフロッタージュに挑戦。結構難しいです。
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農舞台
各地区には3年前のトリエンナーレのためにつくられた施設があります。
すべてアート的な考え方を土台に作られています。
十日町「キナーレ」ここは道の駅に近い雰囲気、十日町市の情報センターかな。
川西「ナカゴグリーンパーク」ここはキャンプ場が主体。でもアート色は強い。
津南「マウンテンパーク津南」ここは行けなかった。。。
中里「ミオン中里」温泉施設が主体。
松之山「キョロロ」森の学校です。自然・昆虫・森を考えるところ。
松代「農舞台」ここが一番美術館に近いかな。

その松代の「農舞台」にきました。
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「農舞台」を囲むように野外作品が沢山。全部見る暇がない!。

まずは腹ごしらえ。
2612noubu04.jpgここの松代定食では地元で取れた野菜を地元のおばちゃん達の手作りで振る舞ってくれます。
東京の値段とかわらないけど、寄付のつもりで。でもほんとおいしいです。
このレストランのテーブルは鏡。天井には写真を使った照明があります。それを映しているの。
頼んだのは野良仕事定食と里山カレー。
冬瓜のはらわた酢みそ和え、それにデザートでとうもろこしケーキ。
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2612noubu01.jpg食器もちゃんとしたのをつかってます。
里山カレーの食器がいい雰囲気です。
冬瓜のはらわた、はじめて食べてみたけど、くらげみたいなかんじ。
とうもろこしケーキはこんなにおいしいんだっ!と思うほどとうもろこしとクリームがまっちんぐ。

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ここのレストランは全面ガラス張り。外を眺めると棚田に案山子の作品があったり、草間弥生があったり。作品が身近です。


ここで約半分。
書き殴りの文章につき合っていただいてすいませんー。
by yumuy at 23:29 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | arte | *
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