いろいろと言ってくる相手に対して、溢れるくらいに反論はたくさんあったのだけれど、思いっきり我慢して蓋をしました。パンパンに膨らんでいたけれど、一度膨らんだおかげで度量の容量が大きくなった気がします。
日本列島に台風一号のなれの果ての低気圧が上陸しようとしていました。
暖かい湿った風は吹いていましたが、異様な感じの晴れの天気でした。
10:30に地主、測量事務所3名、隣の飯島家6名、うち斉藤家3名、建築家がうちの土地に集まりました。

飯島家が主張している青線(側溝の溝)
地主が主張した緑線(樋と屋根がついているところ)
斉藤家が主張しているオレンジ線(確認したところ)
測量士が主張している赤線(登記している点)
地主がまず口をきった、
地主の意図したところ(緑線)ではないところに境界線が入っていた。
しかし登記されてしまった地点を動かすことはできない。
斉藤さん宅では実際に隣が出ている屋根分を切らないという前提のもと今の登記上の位置になっていると測量士と斉藤さんでは言っている。
飯島さんの主張する位置へ動かせないけれども、その事で飯島さんの権利が犯されているのであれば、それだけの保証はできるかぎりする。
なので飯島さんは工事業者に工事差し止めの電話をしないで、直接言ってきてほしい。
とのことだった。
そして飯島さん、
うちは工事業者に工事差し止めの電話なんてしてない。
この境界線が決まっていった経緯に納得していない、こんなところだとは思っていなかった。
隣との話し合いの時に側溝の溝(青線)のところだと思ってたのに。
とのこと。
すっごく憤慨した。
工事差し止めの電話をしてない?良く言えたもんだ。直接何度もしてるくせに。
境界線決定の経緯も、測量士がいなかった最初の話し合いしか出なかった癖に。
測量事務所が来て測って決めると知らせた時も「忙しい・おじいちゃんの土地だからおじいちゃんに行かせます」とおじいちゃん一人を来させて、あとから呆け老人にしちゃって、主張されても困る。
溝(青線)の位置なんてこっちははじめて聞いた。
我慢しきれずに、「溝の位置なんてことは一度も言ってません」と言ったら、
飯島さんの娘2人が「言ったじゃない!何言ってんのよ!、寒いところに呼び出されて、行ってやったのに。言ってないなんて笑っちゃうわ」とせせら笑っている。
あーだめだだめだ、乗せられてはだめだ。
ここの場はとにかく言った言わないで喧嘩してる場合ではない。
うちは工事を進められるようにするのが目的で、こんな言った言わないの喧嘩をしてる場合ではない。
本来ならこういう問題が起こらないようにするよう確認書があって判を押してるのだけれど、
それを相手が納得してない場合、布団ばばあのように嫌がらせ→訴訟になると5年くらい経ってしまう。
とにかく、飯島さんが問題視していることについては聞く耳を持っていないのだから、他の方向から納得させるしかない。
それには地主さんに借地人を押さえ込んでもらう他ない。うちは借地人を相手にする立場にない、相手になるのは地主だ。それと同じく飯島さんはうちを相手どる立場にないことをわかってもらうしかない。
そして測量士が境界線決定の経緯を話した。
それとともに、現状の杭の位置が登記の位置と違っていて間違えた、申し訳ないと話した。
うちとしては腹立たしい内容だ。杭の位置で確認したのに。
そこで測量事務所と地主を相手にして訴訟もできるのだが、今作成している建築図面は登記図面の内容で行っているためなんら支障はない。ここで訴えて5年10年経ってもしょうがない。
そこは譲歩して地主と測量事務所を味方につけた方が得策だ。
(ということを実際訴訟を起こした人から聞いた。)
杭は登記図面の位置に戻す。
戻している時も飯島さんの家の娘息子達は巻尺を「引っ張って伸ばしているんじゃないか」とか、「手をゆるめろよ」とか、言いがかりを言って巻尺に触らずにはいられない。
なんと浅ましい姿かな…
杭は登記図面の位置になり、ばっちりマーキングもして、4者で確認をした。
結局、
飯島さんのうちに出た部分の屋根は建て替えをしない限り壊さないという確認書を交わす(飯島さんはそれを良く読んで返答するとのことだったけど)
土地に関しての事は飯島さんと地主さんとの話し合い、飯島さんの契約から損をするのであれば地主さんがその損をした分を持つ。
斉藤家の工事は進める。
となった。
どーでも良い話だが、
今まで表に出てこなかった地主がこうも自信をもって損失の責任を持つというのも変だ。
それにはちゃんと理由がある。
飯島さんの借地契約は35坪だ。
しかし測量士の話によると36坪なのだ。うちの分1坪取っているのだ。
それを聞いた地主は自信をもって責任を持つ言えているのだ。
それを飯島さんは知らないので、実際に測ってみると違うことになる。そうすると36坪で契約更新しなければいけないということになり、更新料が取られるのだ。
自分の首を絞めてるということをわからずに飯島さんはうちに嫌がらせの打ち合わせをしている。
隣とのわだかまりは消えずに残るけれど、その覚悟を背負って一つ大人になったのかな。
これで工事を進めるぞ。
なんとも後味が悪い感じの空気が残ったけれど、小林さんが工事が進められるようになって良かったわねと、ねぎらいのケーキを焼いて来てくれた。号泣
ちょっと塩味がきいたバターケーキ。とってもおいしいよん。
落ち着いた頃、こらえていたかのような雨がざぁーっと降り出した。
話し合いの時に降らなくて良かった。