

大学生の時、そのバラバラの十一面観音の本来の姿を再現したのが、この鉛筆画。
京都研修の際、寺院を巡り、仏像のあり方を知った。
平等院鳳凰堂と仏像と夕日の関係。
建物は東に向かって作られている、
そして西方浄土である西から夕日が注がれる。
その瞬間、神秘的な仏像が現れるように作られている。
それを模しているのが、兵庫県小野市の極楽山浄土寺。
夕日で寺院内が真っ赤に染まる。
行ってみたいとは思いつつ、行けてない。
仏像の胴体は短足胴長。そして腕が異様に長い。なぜか…
理由は下から見上げて拝むからだ。
観る方向を考えて作られている。
そのイメージをもって描いた十一面観音。
そして出来上がってきた十一面観音。
とても美しい。