猟師さんが狩にきた=殺しにきた。
捕まった鹿は観念しているのか横坐りでしずかにしている。
目がくりくり、真っ黒くてかわいい。
生きてる。
ドーン!銃声一発、ドサっと倒れて痙攣している鹿。
数分後、動かなくなった鹿には一本の筋もなくだらんとした肉になってしまった。
生と死の違いを目の前で見た。
生物を描いたり彫塑したりする時、生きてるか死んでいるかは非常に重要で、
なかなか生きているように描けない、ほとんどの人の絵は死んでる。
私も生きているようにできるだけ描いてきたけれど、
これが違いかとはっきり納得した。
肉体を凛として動かしている生気は一本筋が通った力強さがあり、
目や口や耳や、、どこもかしこも何かをしている。
だらっとしたところなどどこもない。
そしてその周りの空気感はその生物と同調して動いている。
死ぬとそれらが一気になくなり、肉という物体になる。
こういうのを芸大で教えて欲しかったなぁ。